つい先日、私はとあるオンラインオフ会に参加しました。それは、ポッドキャストアワード2019で大賞を受賞した『コテンラジオ』の出演メンバーが主催したもので、参加人数無制限制の、大規模オフ会でした。

    そのときの参加者はどれくらいだったかと言えば、60人以上はいたと思います。オンラインオフ会は、もう皆さんご存知のZoomで行われました。殆どの方が顔を出して参加していたので、ギャラリービュー(参加者全員のカメラが映す画面がズラッと均等に並んで見えるようにしたもの)はある種の壮観さがあり、圧倒されるものがありました。

    今回のオフ会では、コテンラジオのパーソナリティ的役割を果たしている樋口聖典さんが中心となり、樋口さんに加え、歴史解説者である深井龍之介さんと楊睿之さんが、オフ会に参加したリスナーの質問に答えていくというものでした。

    Zoomには参加者がメッセージを送り合う機能がありますが、会の進行に合わせて、みんながそれを使って思い思いのコメントを投稿していたので、画面上でお三方が繰り広げるトークの水面下でも良い意味での賑わいがありました。殆どの人が初対面(実質的に対面はしていませんが)であるにも関わらず、ゆるく暖かな「空気」があったように感じられました。

    ひとえに「コテンラジオは面白い!」といった共通認識を持った人々が集ったことで、コテンラジオメンバーを応援したいという気持ちや他のリスナーへの仲間意識が、互いに接続しあい、なんともいえない一体感が生まれたのだと思います。オンラインなので物理的な空気はもちろんありませんが、デジタルでも伝わってくる熱や会話の量感といったものは、確かに感じられた気がしました。

    社会的な意味における「空気」とは、人と人との間に存在するものだと思います。その「空気」は、それぞれの関係性、共有されている情報(もしくは共有されていない情報)、そしてその周辺を取り巻く環境といったものが複合的に影響をしあって醸成されます。そのなかの何かが少しでも変化すれば、その他の要素も連鎖的に変化し、その味わいがガラっと変わってしまうこともあります。まるで生態系のようですね。アナログ的とも言えます。

    「空気」が当事者を圧迫し、追い詰め、居場所を奪う事例は数え切れないほどあると思います。ただその一方で、互いに関心を持ち、繋がりを広め、それぞれの在り方を尊重しつつも連帯していこうとする「空気」は、社会が目指すべき1つの理想と言えるかもしれません。