「いつも、計画通りに勉強が進まない」なんて悩んでいるなら…

    この記事は、
    • 「勉強する計画は立てたけど、なかなか決めた通りに進まない…」
    • 「勉強をしなくちゃいけない状況なんだけど、なかなか動き出せない…」
    といった悩みを抱えている中高生向けに書いています。

      1. スマートに、目標を具体化する

      「スケジュール通りに勉強を進める3つの方法」の1つ目。

      まずは「目標を具体化する」ことからはじめましょう。

      目標は、
      • 『長期目標』
      • 『短期目標』
      の2つに分類することができます。







      今回は、『短期目標』についてお話しします。

      というのも、学生にとって、『長期目標』=『志望校への合格』なので、今回の記事では割愛させていただきます。

      とはいえ、『長期目標』を自分の信念に沿った形で設定することはとても重要です。

      受験勉強を頑張りぬくうえで一番大切な「原点」であることに相違ありません。

        短期目標とは

        それでは、さっそく『短期目標』についてお話ししたいと思います。

        『短期目標』の『短期』ですが、どのくらいの期間でしょうか?

        もちろん人それぞれで、正解というものはありません。

        しかし、絶対的な正解はなくても、「このくらいがおすすめ」といった目安があります。

        『短期』=『1週間』がおすすめ

        「スケジュール通りに勉強を進める方法」としては、『短期』=『1週間』がおすすめです。

        それでは、1週間の目標を明確化する方法についてご紹介します。

        もちろん、2週間や1か月といった長期間の目標になっても応用できる方法です。


        ① イメージしてみる

        「1週間後、どうなっていたいか」をイメージしてみてください。
        • 理想の自分はどんな過ごし方をしているでしょうか。
        • 何が見えているでしょうか。
        • どんなことを考え、感じているでしょうか。
        • 親から、友達からはどんな声をかけられているでしょうか。

        こういったことを考えてみてください。






        ② フレームワークを活用して具体化する

        目標を具体化し、明確にするための有名なフレームワーク(思考の枠組み)があります。

        「SMART(スマート)」と呼ばれるものです。

        それぞれのアルファベットが、目標を具体化する際に意識してほしいことの頭文字になっています。

          SMARTとは

          S:specific(具体的に)

          S(specific)=『具体的に』という意味です。

          いつ、なにが、どうなっている状態を目標にするのかを考えてみてください。

          出来る限り具体的かつ客観的に、質問形式にして、その答えを書き出すのがおすすめです。
          • 「いつ勉強しますか?」
          • 「どこで勉強しますか?」
          • 「その場所で何をしていますか?」
          • 「何の教材を使いますか?」
          • 「手には何を持っていますか?」
          • 「どんな体勢ですか?」
          • 「周囲にはどんな人がいますか?」
          • 「何が聴こえますか?」
          • 「どのくらいの量をやりますか?」
          • 「それをやることで自分にどんな変化が期待できますか?」
          こういった質問を投げかけ、その答えをメモしていくことで自分に合った勉強計画に仕上げていくことができます。






          M:measurable(測定可能)

          測定可能であるということは、数字で表現可能であるということを意味します。

          例えば、室温は測定可能です。
          • 「今、私がこの記事を書いている室内の気温は27℃です。」

          これはとても具体的で、誰にでも伝わる情報です。しかし、
          • 「今、私がこの記事を書いている室内は、少し暑いですが我慢できる程度です。」
          といわれるとどうでしょうか。

          暑いと感じる基準は人それぞれですので、数字で表現した場合に比べ、人によって解釈やイメージに差が生まれてしまいます。

          このように、『人によって解釈の余地がある状態』=測定不能、だと判断基準があいまいとなります。

          言い換えると、正解があいまいで、本来すべき行動に対し、それをしない言い訳を作ってしまうことになります。

          一方、数値で表現すると、目標および目標を達成できたか否かが具体的になり、本来すべき行動を実行しやすい状況を作ることができます。

          上記の質問例でいえば、
          • 「いつ」と
          • 「どのくらいの量を」
          は必ず『数値化』して『測定可能』にすることが必要です。






          A:achievable(達成可能)

          達成可能な=現実的な目標を立てる。ということです。

          例えば、これまで勉強の習慣が全くなかった人が「今度の土日に1日10時間勉強しよう!」と思ってもなかなか難しいですよね。

          高い目標を立てることはすばらしいですが、初めから高すぎる目標をたててしまうと実現が難しくなります。

          まずは、
          • 「今の自分には少しキツイかなあ…」
          • 「でもなんとかなりそうかも。頑張ってみよう。」
          と思えるくらいの目標を立てることをおすすめします。

          ここで重要なのは、
          • 「今の自分には少しキツイかなあ…」
          というレベルが、人それぞれ異なるということです。

          具体的な数値を示すことはできません。それは、人によって勉強の経験や習慣が異なるためです。

          自分との対話によって「でもなんとかなりそうかも。頑張ってみよう。」という目標に挑戦することになります。

            【注意】やってはいけない目標の立て方

            『目標への挑戦』と関連し、一見すると正しそうに見えても、実は受験を意識して勉強を始めようとするあなたが、初めのうちは絶対にやってはいけない目標の立て方を紹介しておきます。

            それは、『逆算思考』をそのまま適用する目標設定です。

            例①:A君

            A君は、これからMARCH合格に向けて大学受験の受験勉強を始める高校3年生です。これまでは、定期テスト1週間前は家で勉強していましたが、それ以外の期間に勉強する習慣はありませんでした。そんなAくんがインターネットで、「1年間でMARCHに合格するには1800時間の勉強が必要だ」という記事を読みました。

            A君が、受験日までの日数を数えてみたところ、300日ありました。そこで、「1800÷300=6だから、1日6時間勉強しよう!」と考え、1日6時間の勉強を目標に掲げました。

            そして、次の日から帰宅後自室の机に向かって勉強を開始しました。

            しかし、なかなか集中力が続きません。必死で頑張りましたが、2時間半で集中力が途切れてしまいました。

            Aくんは自分を鼓舞します。

            「1日6時間やらなくちゃいけないんだ!無理してでも続けるぞ!」

            そして、集中力が途切れた状態で6時間机に向かい続けます。集中力が途切れているので、合間合間にスマホをみてしまったり別のことを考えてしまう時間のほうが長くなってしまっています。リビングで家族が観ているTVの音や家族の話声も気になります。気づいたら意識がそちらに向かい、リビングに向かっていました。そして、1日が終わります。
            • 「あ~あ、合計で4時間しか勉強できなかった…」
            • 「2時間のマイナスがでてしまった。これは明日に回し、明日は8時間勉強しなきゃ…」

            こういった形で勉強をしていくと、「4時間しか」勉強しなかった自分を責めたり、1日6時間勉強できなかった人が「明日は8時間勉強する」という無謀な目標に挑戦することになってしまいます。これでは継続することが非常に難しくなります。

            では、どうすればいいのかこれも具体例で紹介しましょう。

            例②:B君

            B君はこれからMARCH合格に向けて大学受験の勉強を始める高校3年生です。これまでは、定期テスト1週間前は家で勉強していましたが、それ以外の期間に勉強する習慣はありませんでした。そんなB君がインターネットで、「1年間でMARCHに合格するには1800時間の勉強時間が必要だ」という記事を読みました。

            B君が、受験日までの日数を数えてみたところ、300日ありました。そこで、「1800÷300=6か。でも、今の自分にこれは厳しいから、まずは1日3時間の勉強から始めてみて、1週間ごとに30分ずつ、1日あたりの勉強時間を伸ばしていってみよう。」という目標を掲げました。

            そして、次の日から帰宅後自室の机に向かって勉強を開始しました。

            必死で頑張り、2時間を超えたところで集中力が途切れてしまいそうになりましたが、ラストスパートをかけて何とか乗り切りました。
            • 「よし、3時間の目標を達成したぞ!自分はやればできるんだ!明日も頑張るぞ!!」
            B君はとても前向きな気持ちです。そして、当初の予定通り徐々にではありますが1日あたりの勉強時間が長くなっていきました。しかも、目標を達成し続けながらなので自信がついていきます。ときには大胆な目標をたてながら受験勉強を進めることも可能になっていきます。

            いかがでしょうか?

            皆さんも、是非Bくんのような受験ライフを過ごしてください。






            R:related(関連性のある)

            『短期目標』と『長期目標』に関連性があるかという指標です。

            この1週間の目標(=『短期目標』)と、志望校合格という『長期目標』との関連性を意識するとモチベーションが高まり、目標達成の確立が上がります。

            『短期目標』と『長期目標』との関連性を見出すのに一番即効性があり、かつ確実な方法は、過去問を見てみることです。ただし、この段階で解ける必要はありません。文字通り「見てみる」だけでOKです。見てみることである程度イメージを持つことができます。

            もし過去問を見みても長期目標と関連した短期目標が見つからない場合は学校の先生や友人、塾の先生に相談するのが良いと思います。


            T:time-bound(期限付き)

            コピーライターのジョン・カールトンは、

            「人類最大の発明は『締切』である」

            と言ったそうです。

            船井総合研究所の創業者である船井幸雄さんも同様のことを言っていたそうです。

            私たちは、締切が近いとエネルギーを発揮することができます。逆に、締切まで余裕があるとついつい行動を先延ばしにしてしまいます。このことは、一度でも定期試験勉強をしたことがある人であれば理解できるはずです。


              全ての目標には『締切』を

              全ての目標には「締切」、つまりいつまでに達成するのかを定めることが必要です。

              この記事においては、「1週間の短期目標」を扱っているので始めから期日が決まっています。しかし、実際には、

              • 「ターゲット1900をいつまでに1周するのか」
              • 「青チャートをいつまでに一通り解き終えるのか」
              • 「古文の助動詞の接続・活用・意味をいつまでに一通り覚えるのか」
              などのような形で締め切りを設定しなければならない方が多くなります。

              そこで、このような目標設定が、1週間スパンの目標設定の目安となります。






                2.『スパン・オブ・コントロール』を意識する

                「スケジュール通りに勉強を進める3つの方法」の2つ目は、スパン・オブ・コントロールを意識するです。

                仕事柄、私は以下のような受験生を数多く見てきました。

                「先生、今週は英単語と英熟語と英文法と英文解釈と数学1Aの復習と学校でやっている数3の確認と理論化学の演習と物理の波動とセンター古文の演習をやります。」

                といった生徒です。

                もちろん、これは素晴らしい計画です。

                これらが予定通りに進めば、ぐっと志望校合格に近づくことができるでしょう。 しかし、もしこのなかのどれかが予定通りに進まなかったら? そう、先ほどの事例のAくんのようになってしまうかもしれませんね。

                このとき意識して欲しいのは、

                「スパン・オブ・コントロール」という考え方です。

                「スパン・オブ・コントロール」とは

                学生のみなさんには聞きなれない言葉だと思います。それもそのはずで、これは経営学用語なのです。

                「スパン・オブ・コントロール」とは… 企業において上司が直接管理できる部下の人数のことです。そして、1人の上司が直接管理できる部下の人数は5~7人だとされているそうです。

                受験の世界に戻りましょう。

                あなたの「スパン・オブ・コントロール」はどのくらいでしょうか?

                • 1週間に10種類の教材を進められますか?
                • それとも1週間に3種類でしょうか?

                ここでも、「今の自分には少しキツイと感じる程度」が意識できると良いですね。ちなみに私は勉強する教材を1つか2つに絞って超短期で仕上げる勉強法が好きです。

                人を選ぶ勉強法なので人それぞれで問題ありませんが、ハマる人にはハマる勉強法なので興味のある人はぜひ試してみてください。






                3. 他人との約束にする

                「スケジュール通りに勉強を進める3つの方法」の3つ目は、他人との約束にするです。

                自分との約束を守り続けることは難しいことです。

                破ってもだれにもバレませんし、誰からも叱られたり指摘されたりしません。
                • 「今日は疲れてるし…」
                • 「明日頑張ればいいから…」
                などの言い訳が増えてしまうかもしれません。

                そんな事態を防ぐのが、「他人との約束にする」という手法です。

                1日の目標を他人に宣言して共有

                1日の目標を他人に宣言して共有し、それが達成できたかどうかを報告するという方法です。

                LINEやTwitterなどのSNSを使えば、他人への報告は相手の時間を奪うことなく気軽に行えます。誰かに宣言していたり、報告義務があるとなかなかサボれなくなります。

                軽いペナルティを決めておくとさらに効果てきめんです。
                • 「500mlのペットボトル1本おごる」
                くらいがちょうどいいかもしれませんね。





                相互に報告義務を設定し合える関係が理想的

                相互に報告義務を設定し合える関係だと理想的です。一方的な報告義務よりも持続しやすく、ペナルティも機能しやすいです。
                • 「あいつにおごるのはイヤだ!」
                と、お互いに意地の張り合いになっていきます。

                ゲーム感覚で勉強を習慣化できるので、とてもおススメです。


                  スケジュール通りに勉強を進める3つの方法

                  以上、 「スケジュール通りに勉強を進める3つの方法」 として、

                  • 目標を具体化する
                  • スパンオブコントロールを意識する
                  • 他人との約束にする
                  を紹介しました。


                  是非、これらを実践して勉強を計画し実行してみてください。

                  きっと、これまでより充実感のある日々を過ごすことができますよ! 



                  以上、「スケジュール通りに勉強を進める3つの方法」でした。