ポモドーロテクニックとは

ポモドーロテクニックとは、1単位を25分間として勉強等を行い、その後5分間の休憩を挟み(1セット:計30分)=「1ポモドーロ」とするテクニックです。これを4回繰り返し(=4ポモドーロ)、その後に長めの休憩(15~30分)をとるというのが一般的な活用方法です。1単位が短いことで、集中して作業を行わざるをえない状況となり、時間内に目標を達成しようとする習慣が自然に身についていくという効果があります。勉強等を効率的に行うことができるため、受験生を中心として、学生の中で人気のある勉強法となっています。




集中力がずーと続く勉強法って、なに?

みなさんは「昨日は5時間も勉強したよ~。」と長時間勉強したことを自慢された経験はありませんか?

もちろん、『勉強量を時間で表す』ということは間違っていません。

社会人になって仕事をする時に、仕事量を表す時も『工数(仕事量の全体を表わす尺度で、仕事を一人の作業者で遂行するのに要する時間)』という時間の単位で表します。

1つ気になるのは、本当に5時間もの間、ずっと集中して勉強を続けらるのでしょうか?

本当に、5時間も集中できたの?

長時間よそ見もせず、テキストやノートと睨めっこすることなんてできるのでしょうか。

その5時間の中には『ぼー』としてしまったり、飲んだり食べたり、まったく余計な他のことを考える時間が含まれているのではないでしょうか。

5時間もの長時間となると通常はダラダラ勉強してしまう人が殆どです。5時間のうちどのくらいの間、集中して勉強に取り組むことができたのでしょうか。

集中が持続する限界とは

集中力の持続時間については様々な学説がありますが、一般的に子供は30分程度、大人は平均45分から50分程度、最長でも90分と言われています。

そのような観点から人間の脳はダラダラと長時間作業を続けるより、短時間集中し休憩などをはさみながら、繰り返す作業の方が向いていると言えます。

そのほうが実質的に集中力を持続することができるのです。

前置きが長くなりましたが、今日はこの集中力の持続に特化した方法論、『ポモドーロ・テクニック』についてご紹介します。 

『ポモドーロ』のテクニック…?

『ポモドーロ・テクニック』についてインターネットで調べてみると、たくさんの情報が出てきます。

今回は、中高生や受験生向け、という観点で少し噛み砕いてお話します。

この方法論は、集中して仕事をおこなうための時間管理術として、主にビジネスの場面において、エンジニア等の集中力を必要とする方々に取り入れられています。

そして、ビジネスではなく、勉強にも活用できます。

ポモドーロ・テクニックは、
勉強に集中できない中高生におすすめ!?

  • 「勉強を始めても、なんか集中できない…」
  • 「やる気がでなくて、ついついスマホをいじってしまう…」
  • 「なんか、勉強をした!という実感が得られない…」

という中高生、受験生にお薦めですよ。

  • 「いや、私はそういうのに頼らなくても長時間集中できるので…」

という方には不向きかもしれません。

いずれの方でも、これからお話することは代表的な時間管理術の1つであり、考え方自体は必ず役に立ちますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

ポモドーロ?

『ポモドーロ』という名称。発音しにくいですね。

レストランのメニューで見たことはありませんか?

  • 『スパゲッティ・ポモドーロ』

『ポモドーロ』とはイタリア語で『トマト』のことです。

  • 『時間管理術』と『トマト』

なぜこの2つにどんな関係性があるのか、気になりますよね?

実はこの名称、トマト型のキッチンタイマーに由来します。

トマト型のキッチンタイマーに由来!?

『ポモドーロ・テクニック』は90年代に、イタリア人のフランシスコ・シリロ( Francesco Cirillo)氏によって発案されました。このフランシスコ・シリロ氏が学生時代に愛用していたのがトマト型のキッチンタイマーだといわれています。

かなり斬新なネーミングですよね。

ポモドーロ・テクニックの手順

『ポモドーロ・テクニック』に必要な道具はただ1つ。時間をはかるためのタイマーです。では具体的な手順を説明します。

大きく分けて6つの工程となります。

  1. 勉強に取り組むためのTodoリストを作成する
  2. Todoリストから取り組むべき1つを決める
  3. タイマーを25分にセットする
  4. その後、タイマーが鳴るまで勉強に集中する
  5. タイマーが鳴ったら勉強をやめ、タイマーを5分にセットし休憩をとる
    ※3~5を1ポモドーロ(=合計30分)という単位とする
  6. 4ポモドーロ(=合計120分)になるまで繰り返し、Todoを完了すると長めの休憩時間(15分~30分)をとることが可能となる。

Todoリストとは、やるべきこと(タスク)を記録したリストです。

勉強で例えるならば、

  • 英語長文問題集p10~p14
  • 英単語20個暗記
  • 数学基礎問題集p23~p27
  • 現代文読解p5~p8

などです。

この時、タスクの前に□(チェックボックス)を作っておくのがポイントです。

Todoリストの作りかた

『英語』や『数学』といった漠然とした書き方ではなく、例のように具体的にわかりやすく、何をすべきかを挙げていきます。

理想は1つにつき、25分程度でこなせる分量がベストですが、慣れないうちはそこまで厳密にする必要はありません。

配分を決める事に気を取られては時間が勿体ないです。何度か回数を重ねることでコツをつかむことができるでしょう。

チェックボックス☑の活用

同じ教科を長時間続けて勉強すると必ず人間の脳には飽きがきます。英語を2ポモドーロやったら、次は数学に変更等、こまめに教科をかえましょう。

達成した時には、タスクに☑(チェック)を入れましょう。斜線を引いて潰していくのもよいです。

終わったという達成感を味わいましょう。この達成感がクセになることもあります。

  • 25分間の勉強と5分間の休憩

とてもシンプルだと思いませんか?

とても簡単なテクニックなのです。決して難しいことではありません。

ポモドーロ・テクニックのポイント

 「短時間の集中した勉強と、定期的な休憩を繰り返すこと」

そうすることでメリハリができ、結果集中力を長時間にわたり保つことが可能となるのです。

人間の脳の特性をうまく活用した方法論ですね。

ポモドーロ・テクニックのメリット

①モチベーションの向上

Todoリストを作成することで勉強した内容を目に見えるかたちで把握することができます。

自分の勉強した実績を情報として把握することで自信を持つことができ、モチベーションの向上に繋がります。

②集中力の向上

短い制限時間(25分)を設けることで集中力が向上します。

人間の集中力は時間制限で追い込まれると、圧倒的に向上すると言われています。ゲームで「制限時間、残り1分」と言われると周りの音が耳に入らないほど集中しますよね。

この25分間は必ず集中して勉強すると決めます。

ということはLINEやTwintter等も、この時間だけは使用しません。

  • 様々な誘惑を絶つきっかけとなります。

『ポモドーロ・テクニック』を仲間に広めておけば、「オレ、ポモドーロ中だったから」の一言で、25分間LINEの返信をしなくても、相手をイライラさせることはないでしょう。

そして、5分間の休憩のときに返信すればよいのです。

③集中して勉強した実績

集中して勉強した時間を信頼性の高い数値で残すことができます。

ポモドーロテクニックを使って計った時間に間違いはありません。

自信をもって「昨日は5時間も勉強したよ~」といってよいでしょう。

④適度な休憩をとることができる

集中して勉強した後の5分間はゲームをするもよし、漫画を読むもよし、水分補給するもよし、思う存分楽しみましょう。

適度な休憩が気分をリフレッシュさせ、次の1ポモドーロに取り組むやる気を生み出します。

4ポモドーロ後の長い休憩では、かなりの達成感を味わうことができるのではないでしょうか。

⑤様々なことに応用が可能

ビジネスや勉強だけでなく、メリハリなく長時間続けてしまうこと、例えば、自主トレや家事、読書やゲームその他にも様々なことに応用が可能です。

タイマーが1つあればできてしまう、というお手軽さも取り組みやすいですよね。

勉強に活用する際の注意点

完璧主義の方にありがちですが、決して『ポモドーロ・テクニック』を守ることに固執しないでください。

『ポモドーロ・テクニック』を実施すること自体が目的ではなく、あくまでも、何かを繰り返す時に集中力を持続させることが目的です。

Todoリストにおいて1タスクが25分で終わらないことも、逆に終わってしまう場合もあります。

それで良いのです。

1ポモドーロ=25分の中身は臨機応変に!

  • 終わらなければ、次の1ポモドーロでやりましょう
  • 終わってしまったら次のタスクに取り掛かりましょう

また、その他の用事でどうしても25分間、集中して勉強を続けることができなかったとしても、イライラすることも落ち込む必要もありません。

たとえ集中したのが10分だけでも、それはそれで良しとして、次のポモドーロを開始すればよいのです。

極論をいえば、25分でなくても良いのです。

自分は15分の方がしっくりくる、と思えば自分に合う時間にアレンジしてみてください。

ポモドーロテクニックを何度も繰り返すうちに、きっと、自分にあった集中力の高め方が見つかります。

ポモドーロ効果を最大化する方法

1. ゴールの設定

ポモドーロテクニックというの、あくまで作業時間・勉強時間を25分でくぎることで、集中力を高める手段にすぎません。そこにゴールがなければ、何に対して集中すれば良いのか曖昧となるため、本来の目的=集中力を高める機能は働きません。

17時までに仕上げないといけない仕事があるから、17時間に合うように、できるだけわかりやすい資料を作ろうと時間内に奮闘します。

誰でも経験したことがあると思いますが、テストは時間が決まっているから、その間に全て解こうと努力します。

ポモドーロ効果を最大かするためには、必ず25分後に着地したいゴールを設定して勉強や作業を開始するようにしましょう。

1. 休憩時間に今の25分を評価しましょう

ほんの5秒で構いません。今勉強した、作業した25分に対し、どのくらい集中できたか評価してみてください。

10段階でも、5段階でも構いません。

この評価をすることで「もう少し集中できたかも」「ちょっと周りの声が気になってたかも」「友達からのLINEが気になったかも」等、解決していかないといけない課題というのが見つかります。

ポモドーロ・テクニックは、集中力や効率性を高めるテクニックです。

なので、日々、そのポモドーロ効果を最大化することにも心がけていると、次第に集中力や効率性を高めていくことができます。

ポモドーロ・テクニックを活用して勉強する際に、
あると便利なツール

それでは最後にタイマーについてお話したいと思います。

トマト型のキッチンタイマーをわざわざ購入することはないですよ。おうちにあるキッチンタイマーで十分です。

ただし、キッチンタイマーは音を消すことができませんし、その都度25分、5分をセットしなければいけません。自宅以外の環境で勉強するには適さないのです。

なので…

スマホアプリの検索で「ポモドーロ」と入力してみてください。

様々な機能を兼ねそろえたポモドーロタイマーアプリが出てきます。

ポモドーロ・テクニックを実践できるアプリ

時間管理で生産性を爆上げ!ポモドーロテクニックを実践できるアプリ5選」よりアプリを3つ紹介させていただきます。

1. 『Be Focused.』(iOS)

タイマー機能だけでなく、タスクの管理や指定期間中の進捗の振り返りなどが可能。自身の生産性を向上させるデータ抽出機能が豊富。

2. 『25 -集中時間管理ポモドーロ・テクニック-』(iOS)

青い画面が特徴。シンプルなタイマー機能。カウント中にiPhoneを使用してもカウントが中断されない。

3. 好きなカラーで楽しめる『Clockwork Tomato』(android)

多様なカスタマイズ性が特徴で、タイマーの動作の仕方、色、音など、多くのオプションを自由に設定可能

共通するのは、25分、その後5分のタイマーが予めセットされボタン1つで開始できること。中にはカスタマイズできるものもあり、ご紹介した以外にもアプリはたくさんあります。

色々試してみて、使いやすいお気に入りのタイマーを見つけるとよいでしょう。

長文になりましたが、いかがでしょうか?

最後に

『ポモドーロ・テクニック』は、1つのきっかけにすぎません。

「集中して勉強には取り組みたいけど、いまいちしっくりこない」という方は、まず1ポモドーロから試してみて下さい。

1ポモドーロ試して、「いけるかも」と思ったら、ぜひ4ポモドーロ試してみてください。同じ120分でも、ポモドーロ・テクニックを使用した場合と、そうでない場合を比較すると何かしら違いを感じるはずです。

もし、このポモドーロ・テクニックで、「『集中力』とは、こういうことなのか!」と実感できたら、勉強の効率はきっと格段にUPすることでしょう。