MY PODCAST AWARDS 2020 大賞は…

最近、時間さえあればポッドキャストばかり聞いています。先月「JAPAN PODCAST AWARDS 2019」が発表されていましたが、そこで大賞を受賞したCOTEN RADIOは私も昨年からずっと聴いていた番組なので、Twitterでその一報を聞いたときには感慨深いものがありました。

最近好んで聞いている番組は、文化人や知識人が複数人集まり、あるテーマに沿って会話をしているものが多いですね。その中でもPOPLIFE the Podcastは長く愛聴している番組の1つです。どれが一番おもしろい番組かと聞かれたら、この名前がすぐ頭に浮かんでくるくらい、お気に入りの番組です。

彼らの話がなぜこんなにおもしろいのかを考えてみたときに、あることに気が付きました。それは、彼らの話す言葉には「質量がある」と私が感じているということです。

「質量がある」とは「重みと存在感がある」という意味で使っています。その理由はいくつもあり、例えば、言葉の厳密な意味とニュアンスに配慮していること、また、あるトピックに対する社会的・文化的バックボーンに精通していること、そして、そういった自身の深い教養によって、現代社会が抱える課題と番組で紹介される作品とのアナロジーを示していること等です。

ただ、彼らの言葉に最も「重みと存在感」を感じるのは、それだけ豊富な知識と高い見識を兼ね備えていながら、それでもなお逃れがたい自身の主観や個人的な感情に対して、自覚的かつ批判的な姿勢があるところです。

それゆえに、それぞれが1つの立場や意見、トピックに固執することがないため、番組そのものはとても流動的です。時間の大半を脱線して本筋から離れていくときもあれば、侃々諤々と議論していくうちに突如としてある結論が化学反応的に生まれることもあります。

そこにはまるで生き物のような熱とダイナミックがあります。そこに私はグッときてしまいます。こんな空間が世界にもっとあればと夢想せずにはいられません。2045年以降の人間のあり方を考えたときに、この番組で起きていることが1つのヒントなのではないかと思ったりしている、今日この頃です。